散骨屋日記

親戚縁者は反対派? もし自然葬を反対されたら

もし自然葬を反対されたら:

インターネットを中心媒体として自然葬を開業していると、実に問合せが多い。

でも、その問合せを通じて分かる事は99.9%の方は自然葬に
興味があっても内容が分からない方だ、
一般商品の販売と異なり、写真などで見た事も無い物(サービス)を売っているのだから当然だが、興味を持って問合せをして頂けるだけでもありがたいと思う。
先程も「NHKで見たのですが、岩手県にある散骨をしていただける
お寺の名前を教えてください」と問合せがあった。
ホームページの表紙に何でもお問合せくださいとうたっているの
だから、その下にアメリカでの自然葬についてと書いてあっても、
知っている事はお教えするようにしている。このように、
TVや新聞で取り上げてもらっているのに、どこに問合せしたら
良いのか、例えば非営利団体なども無いので広報活動は各社が独自でするほか無い。

問合せの内容は多岐にわたるが、生前契約についてが20%、
自然葬そのものについての質問が40%、
自然葬をする予定で内容・日程等の質問が30%程度だ。

しかし、実際に契約申し込みまですすむのは10%に満たない。

他社を選ぶのであればいいのだが、そうではなく四十九日などの
法事の集まりで「故人が望んでいたので」と散骨の話を切り出すと、
親類・縁者の中から必ず反対の声が上がる。

先の調査によると71%の人が自然葬・散骨をしたくないと
答えているが、その中には自分の妻や夫ではないのに
「絶対反対」を声高に唱える人がいるのだ。
例え、故人の遺言ですと言っても反対する。

その方達の上げる理由はほとんどが、

良くある反対意見 陰の声
○○家は由緒がある家柄だ いまどき、家柄にどれだけの価値があるのか不明だが
散骨など金の無い者がするものだ 経験上散骨をされる方達に明日の生活に困る方を見た事が無い
近所の人たちの体面が悪い 故人の遺志と近所の人の思惑とどちらが大事なのか
拝む対象が無い 自分の心に向かって拝めばよいし、海と言う大きなお墓がありますよ。
先祖代々のお墓に入りたくないのか 入りたくないのではなく、大きな明るい自然が好きなの
兄弟などを散骨にしたくない いつもは余り仲が良くなくても?
散骨など私は参列しないぞ 参列しなくても余り影響は無いのだけど

ざっとこうなる。しかし反対派の声はボリュームが大きいのが常だ。
体面とか面子を重んじると大きい声でしか物を言えなくなる。

あの人がそこまで言うのだからとノンポリ派は反対派に準じる。
形勢は散骨派に不利となる。これが多い。
しかし、こうして書いてみれば分かる通り、反対派の意見に
「理」は無い。言っている本人も「理」が無いのが分かっているから
声高になる。
感情のみだ。

英語で「意思」はwillだ、遺言もwillだ。望みの意味もある。
何も英語を持ち出さなくても
個人の自由が一番重要だと小学校の時から習ってきた、
自分の意思を持ちなさいと、それも小さい時から習ってきた。
まして、本人が望んだことで、人に迷惑もかけない事であれば、
willを実現させて上げるのが残った人の責務と言っても良いのだが。
実際「困った」と連絡をしてくる人も多い。
そんな時、今まで述べた事を先制攻撃で出たほうが良いとサジェストする。
しかし、一番大事なことは、まず、自然葬を推し進める人が
自然葬のことを知らなくては話にならない。どういうものであるかを
細かく説明することと、自然葬の理念とも言える地球に還ることを
故人が切に望んでいたことを話すと共に、感情で話をする人には「情」で話すことも良い。

イルカや鯨が泳ぐ暖かで、澄んだ海にゆっくり眠ることができ、
まして、世界の人が憧れる、空気や水もきれいで将来的にも
公害などで汚染される事の無い海に戻れる(特にハワイの場合)
海が見えたとき、そこは故人の眠っている海なのだからいつでも
偲ぶ事ができるし、困った時、悲しい時、うれしいとき、いつでも
近くの海に行き、相談したり報告したりできる。

自然葬は意思のある人しかできない葬送方法で、今まで、皆の事を
最優先して公私にわたって頑張って来、やっと楽ができる時に
故人の意思でそれも遺志で望んでいる事に反対し、
実現させないのは遺族としての責任を果たさない事になる。

いろいろな説得方法は考えられるが、まだまだ一般的でない
自然葬を推し進めるには多少の困難は予想されるもので、
反対する方々へ、自然葬とはどういうものなのかを説明する準備は必要だろう。

自分の葬送方法に自然葬を望む人は、
正式な遺言書などではなくとも、
書いたものでできるだけ場所なども具体的に希望する事柄を記入して
おくことをお勧めする。

残されたご遺族の心の痛手に鞭打つような反対派との
やり取りは無用にするのがせめてものご遺族に対しての心やりと思うのだが。

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